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座談会 明日のチームメイトへ

救命救急の立場から見た脳神経外科の特色

本多救命センターに運ばれてくる患者さんのなかには、脳神経外科の領域である脳卒中や頭部外傷の方が非常に多いのです。専門領域の疾患については担当の診療科を呼んで治療してもらいますが、多くの科のなかでも脳神経外科は圧倒的にフットワークがいい。たとえば患者さんの体の様々な部分に外傷があるときには、多くの科を同時に呼びますが、いつもいちばん最初に駆けつけてくれるのは脳神経外科の先生です。
担当の先生が手術に入っているときも、必ず控えのチームの先生が駆けつけてくれます。脳神経外科の扱う病気は時間との勝負という側面もあるだけに、この点は胸を張れるのではないかと思いますね。

井上たしかに、緊急症例は時間との勝負です。症例の数と種類はほかの施設では経験できないほど多いですから、こうした症例を扱うことは、研修医にとっても冷静な判断力や対応力が養う絶好の機会なのです。

女性医師にとっての脳神経外科

松田誤解を恐れずに言うなら、体力的にも精神的にも非常にハードな仕事であることは確かです。私は出産後に仕事に復帰しましたが、子どもがいると仕事の内容は限られます。現在は、周りに助けられながら、何とか仕事と家庭の折り合いをつけている状況です。
ただ、治療によって患者さんの命を助けられるというのはこの仕事の何物にも代えがたい魅力。厳しい環境でもあきらめずにがんばる覚悟があれば、これほどやりがいのある仕事はないと思います。そういう気概を持った女性にはぜひ挑戦してほしいと思いますね。
最近では、少しずつですが女性の医師も増えています。私自身も、強い意志を持った後輩をさまざまな面からサポートしていきたいと思っています。

堀田仕事がハードな時期というのはどの診療科にもあると思います。仕事と結婚や子育てなどのライフイベントと両立させたいと考えるなら、事前に自らのキャリアを計画的に考えることが大切なのではないでしょうか。
自分ではあまり「女性だから」と考えることはないのですが、周りの方々にはずいぶん気を遣っていただいているように感じます。医局には、ちゃんと女性専用の仮眠部屋もあるんですよ(笑)。

最後に、学生や初期研修医の皆さんに一言

私も研修医としてこの診療科でさまざまな病態や手技を学びましたが、中にはほかの診療科では学べないようなこともたくさんありました。ほかの研修医に差がつけられるので、研修で回る診療科としてはおすすめですよ。

平山今後は私が脳神経外科の研修で学んだことを、後輩の皆さんに少しずつ受け継いでいきたいと思います。切磋琢磨して一緒に成長していきましょう。

馬場脳神経外科では、7年目に専門医の受験資格が与えられます。うちの医局でもみんな受験していますが、合格するためには相当な量の勉強が必要です。それに、仮に合格したとしても、まだそれは脳神経外科医としてのスタートラインに立ったに過ぎません。そこから各々の興味にあわせて専門分野を見つけ、次の目標を定めて勉強を続けていくんです。脳神経外科の世界はそれだけ奥深く、幅広い。強い情熱や使命感を持つ方にとっては、とても挑戦しがいのある分野だと思います。

井上最近は血管内治療の指導医や専門医の先生方を新たにお迎えし、医局の体制にもさらに厚みが出てきました。若手の中で、血管内治療の専門医資格を取る先生もいます。医局としても、まだまだこれから発展する余地は大きいので、一緒に医局をつくりあげて、地域の患者さんに貢献していこうというやる気にあふれた方を歓迎したいですね。

本多最終的に診療科を選ぶ際は、自らの興味や使命感で選ぶのが一番だと思います。どの診療科をとっても患者さんの命を預かるという大きな責任が伴うことは変わりありませんし、ハードな仕事であることも確かです。最終的に自分を支えてくれるのは、自らの意志で決断したという気持ちではないでしょうか。そんななかでこの脳神経外科を選んでくれた方には、きっと十分満足できる環境を提供できると思います。

西山脳の治療は、患者さんの生命に重大な影響を与えます。それだけに、患者さんのちょっとした変化を敏感に感じ取れるし、患者さんがよくなったという実感を強く持つことができる。情熱を持った若い方と、そういう喜びを共有していけたらと思います。興味がある方は、ぜひ研修で脳神経外科に来てみてください。ここで得た知識や技術は、最終的にほかの診療科を選んだとしても、必ず役立つはずですよ。

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